1970年代から1980年代にかけて、雪の少ない関西の都市部に住むティーンエイジャーだった自分は、冬になると友達と夜行バスに乗って信州方面のスキー場に出かけていました。
カービングスキーなど存在もしなかった頃、スポーツが必ずしも得意ではなかった自分が足をそろえてパラレルで滑れるようになるまではとても時間がかかったのですが、
だんだん足が雪を捉えて自分の体を斜面でコントロールする感覚が生まれてくるにつれて、それはとても素敵な年中行事になっていました。
ただ、いまにして思うと、当時本当に楽しかったのは、まだ長野県でしか販売されていなかった炭酸飲料の「1リットル瓶」を買ってお土産にすることや、親から離れて仲間達だけで温泉のある麓の宿でゆったりすることや、
子供にはちょっと苦すぎる野沢菜がだんだん美味しくなって大人になりつつある気分を確かめることなど、「そこに行かないと手に入らないもの」がより集まったものだったという気がします。
それから20年以上の年月が経ち、家族を持ち、自分の子供がちょうど自分がスキーを始めた年齢になりました。たいていのものは何でもインターネットでクリックすれば手に入る時代になり、
もはや「そこに行かないと手に入らない」ものなどなくなってしまったかのようです。スキー場も、カービングスキーだけではなく、高速リフトやスノーボードが加わり、高速道路の整備も相まって日帰り型が多くなり、
20年前とは様変わりしています。それでも、そこにやってくる人たちを惹きつけるものが、「そこに行かないと手に入らないもの」であることに変わりはありません。山には自然と人を惹きつける魅力がまだ秘められています。
山が持つそうした魅力を最大限に引き出し、「そこに行かないと手に入らないもの」を届けていくことが、マウンテンレジャーを標榜する弊社にとって正しく使命であるといえるでしょう。
弊社は、これからも、マウンテンレジャーの伝道者として意味ある足跡を残すべく、更なるチャレンジを展開して参ります。引続き、皆様からのご支援・ご愛顧をよろしくお願い申し上げます。
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